死神の精度 紹介 旅路に死神

タイトルの通り死神が出てくるんですけどその死神が死の予定のある人間に接触してその死を実際に実行するかどうかを決める話になってて

死の予定のある人間っているのが人生に絶望している電話のクレーム対応をしているOLの方だったり、カタギじゃない仕事の組織のリーダーとか突発的に母親を指してしまった青年の話とか短編になってるんですよね。ページも多くなくて結構読みやすい。

僕が一番面白いと思ったのは母を指してしまった青年の話で、最初は自分勝手な人間すぎるんだけどもちろんその人にも過去に誘拐されたことのあるトラウマがあったり、ネタバレになるからあんまり言わないけど幻滅させないためにつく嘘とかが重なって勘違いで罪に手を染めてしまうっていうのが環境がちょっと違うだけで誰しも起こってしまうかもって同情したな。普通の能力の人間が普通の感覚を持った親、友達に囲まれて育てられたらこんな罪もないよなってことも考えさせられる。

ぜひ読んでほしいな。

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